第10研究室
Design Critical
批評・言説化・共創
「批評的思考を育むこと」「人の創造性をひきだすこと」「人と人とをつなげること」を探求する研究室です。
2025年度から本研究室の修了要件が変更になっています。作品提出に加えて論文提出を求めます。論文提出を必須とするのはデザイン科では本研究室だけです。
M1の前期は学部時代の作品(主に卒業制作)について論文を執筆してもらい、それをもとに論文の書き方の指導を行います。同時に大学院で行う研究テーマを絞っていくようゼミで議論を行います。M1後期は、それぞれが修了制作につながる作品/研究テーマを決めて研究の過程を発表し議論します。論文指導だけを行うのでなく作品制作も同時に進めてもらうために、M1の前期と後期の終わりには、作品発表展覧会を開き、講評会を行います。M2では、修了制作に向けての指導・議論を行います。
デザイン指導教員の藤崎は編集者兼デザインジャーナリストです。本研究室は出版編集専門でもデザイン理論専門でもありません。今まで在籍した学生の研究領域は多岐に及びます。修了生は、広告ディレクター、グラフィックデザイナー、起業家、キャラクターデザイナー、ゲームデザイナー、現代アーティスト、デザイン研究者、写真家、マンガ家、コレオグラファー、ギャラリストなど多様な道に進んでいます。プロダクトや空間系のデザインを志す方も歓迎します。
批評的思考とは、リサーチを重ねることによって、事物の意味をつくりだす文脈を見出し、既存の支配的な文脈を疑い、新たな文脈から事物を解釈することで、社会や文化の様々な事象に対しての新しい見方や視点を探し出す思考のことです。
本研究室ではそうした「批評的思考」を育みながら、デザインに向き合い、未来の社会を突き動かす新しい視座・視点を探求したいと考える人材を求めます。
プロフィール
1963年生まれ。神奈川県横浜市出身。1986年、上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。同年、株式会社美術出版社に入社し、90年4月〜92年12月に『デザインの現場』編集長を務める。その後フリーランスのデザインジャーナリスト、編集者として独立。金沢美術工芸大学、法政大学などの非常勤講師/兼任講師などを経て、2010年、東京藝術大学美術学部准教授に着任。2016年より現職。




