東京藝術大学 美術学部 デザイン科 Tokyo University of The Arts, Department of DESIGN

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福島県に研修旅行に行きました

2017-04-22

この4月、デザイン科学部1年生は福島県に研修旅行に行きました。

デザイン科としては初めての福島県への研修旅行。発案は橋本和幸先生と、福島県出身の箭内道彦先生。

塔のへつり、大内宿、飯盛山のさざえ堂、西会津での農業体験、西会津国際芸術村での赤べこ絵付け体験、喜多方ラーメン紀行、猪苗代湖、そして郡山の仮設住宅訪問。東京からの往復を含め二日間とは思えないような、濃密なスケジュールで会津地方を巡り、さまざまな体験をしました。


初日のハイライトは、西会津町の宿泊先での交流会。西会津町の伊藤勝町長、次の日にお世話になることになる西会津国際芸術村の矢部さん、めごい菜農園の渡部さん、野沢民芸の早川さんを交えての座談会では、福島県、そして西会津町について語られました。その後は、第二回ACO ONE GRAND-PRIXで優勝された大竹涼華さんによる生演奏と盛り沢山の内容。その後、地元の食材を使った美味しい夕食を頂きました。


これは翌朝の西会津町での農業体験の様子。
めごい菜農園の渡部佳菜子さんとともに、あさつきを育ててらっしゃる斉藤さんご夫妻の収穫のお手伝いをしました。あさつきを収穫し、泥を落として袋に詰めていく作業は、東京では得難い経験です。みんな、出発ぎりぎりの時間になるまで楽しそうに作業をしていました。この日収穫したあさつきは、斉藤さんご夫妻のご厚意により持ち帰らせてもらえることに。研修旅行後に天ぷらや漬物にしましたが、心地よい歯ごたえがあり、口に含んだ瞬間に広がる風味がとても良かったです。


こちらは、西会津国際芸術村での赤べこの絵付け体験の様子。
野沢民芸の早川さんのご指導のもと、制作時間45分の強行スケジュールで絵付けを体験しました。青・赤・黄色の3本の純色絵の具のみを駆使し、ハンバーガー柄、オムライス柄、いちご柄、カラフルなカモフラージュ、花柄など、色々なバリエーションの赤べこを制作。絵付けが終わった後には、西会津国際芸術村のレジデンス見学させてもらいました。この西会津国際芸術村は、廃校となった中学校の木造校舎を利用した施設で、ギャラリーやワークショップを併設し、アーティスト・イン・レジデンスを行っています。当日の様子は西会津国際芸術村のfacebookのページにも掲載されています。


旅程の最後には、郡山にある仮設住宅へ訪問。迎えてくださったのは、素敵な笑顔と元気な声がトレードマークの関根富子さん。学生たちからは仮設住宅到着後すぐに関根さんを通じて、仮設住宅にお住まいの方々に45枚のエコバッグをプレゼント。このエコバッグは学部1年生45人全員で入学早々にシルクスクリーンなどで作ったものです。その後関根さんは教員も含め50名を一度にお家の中へ招待してくださり、福島の美味しい家庭料理を振舞ってくださいました。この訪問を含め、行く先々で温かくもてなしてくださった福島の方々との交流が非常に印象的でした。

最後の集合写真は仮設住宅への道中、猪苗代湖畔で撮影したもの。猪苗代湖と磐梯山の雄大なコントラストがとても美しかったです。