An Entrance Exam
デザイン科の入試について
東京藝術大学美術学部デザイン科の入試選抜は、大学入試センター試験、本学が実施する実技検査、出身学校長から提出された調査書の各資料を総合して判定します。大学入試センター試験は、国語と外国語の2教科が必修、さらに地理歴史・公民、理科、数学から1教科を選択し、計3教科を受験してください。ただし、理科は物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2 科目選択または物理、化学、生物、地学から1 科目を選択してください。
実技検査は一次選抜として「鉛筆写生」を行い、一次選抜合格者のみが、二次選抜「デザインI(色彩)」、「デザインII(形体)」を受験し、合格者を決定します。
詳細については『平成27年度入学者選抜要項』をお読みください。
デザイン科 一次試験 鉛筆写生
写真の椅子・イーゼルの配置は参考例です。
問題
台上に置かれた石膏像(ブルータス)を与えられた画用ボードに鉛筆写生しなさい。
平成26年度入試問題より
条件
画用ボードは縦位置とする。
平成26年度入試問題より
試験時間
9:00〜16:00 (7時間 )
※昼食は12:00〜13:00までの間にその場でとる。
※席はくじ引きで決める。
デザイン科 二次試験 デザインⅠ色彩
問題
4種のモチーフの中から1つを選択し、そのモチーフの特徴をテーマに自由に発想し、色彩構成しなさい。与えられたモチーフは全て使用すること。
平成26年度入試問題より
条件
1. 4種のモチーフとは、ダンボール紙、炭、ビーカー、水。
2. ビーカー以外のモチーフは加工して構わない。
3. 与えられたモチーフは全て使用すること。
4. ダンボール紙に着彩してもよい。
5. アイデアスケッチは配布された草案用紙( B4、5枚 )を使用すること。
6. イラストボード( B3サイズ ) 横位置とする。
平成26年度入試問題より
試験時間
9:00〜15:00 (6時間)
※昼食は12:00〜13:00までの間にその場でとる。
デザイン科 二次試験 デザインⅡ形体
問題
豊満なボディに2本の脚、および1つの角(ツノ)と尾をもつ形体を粘土を用いて作りなさい。
平成26年度入試問題より
条件
1.立体は与えられた粘土を使用し、容量内で制作すること。
2.高さは25cm以内とし、粘土板からはみ出ないこと。
3.自立すること。
4.作品テーマ票に100字以内で制作意図を書き、粘土板の左下に画鋲で止めること。
平成26年度入試問題より
試験時間
9:00〜15:00 (6時間 )
※昼食は12:00〜13:00までの間にその場でとる。
入試変更について
Change of an Entrance Exam
入試選抜方法の変更の予告
平成28年度入試より東京藝術大学美術学部デザイン科入学者選抜(一般入試)が、次のように変更されます。実技検査における一次選抜「鉛筆写生」が選択制となります。
一次選抜「鉛筆写生」は下記2つのいずれかを出願時に選択すること。
1) 石膏像デッサン
「石膏像を中心としたモチーフを描写する」
2) 構成デッサン
「設定されたモチーフ(実物に限らず、想定のモチーフも含む)を自由に構成して描写する」
今回の公表内容は現時点のものです。詳細は後日東京藝術大学ホームページページ等で公表します。
デザイン科 一次試験 構成デッサン例題 A
問題
およそ30×30×40cmの箱2個が積んであることを想定して、それを与えられたロープで縛った状態をイメージし、下記の条件に従って鉛筆による構成デッサンをしなさい。
条件
1.画用ボード(670×514mm)は縦位置とする。
2.台上のワインボトルを1 本以上構成要素に入れること。*ボトルの高さ 30cm
3.台上のモチーフには触れてはいけない。
4.ロープの長さ、本数は自由に設定してよい。
5.箱の材質、開口部の扱いは自由に設定すること。
試験時間
9:00 ~16:00 ( 7時間 )
※ 昼食は12:00 ~13:00までの間にその場でとる。
デザイン科 一次試験 構成デッサン例題 B
問題
与えられたモチーフ(A:モデル人形、B:ロープ)と「手」を組み合わせ、下記の条件にしたがって鉛筆デッサンしなさい。
条件
1. 画用ボード(670×514mm)は縦位置とする。
2. モチーフA(モデル人形)の数は自由、加工はしないこと。3. モチーフB(ロープ)の長さ、本数は自由に設定してよい。
4. 「手」の数は自由。
5. 実物の大小比に従わなくてもよい。
試験時間
9:00 ~16:00 ( 7時間 )
※ 昼食は12:00 ~13:00までの間にその場でとる。
Q and A
- Q.
- センター試験の結果はどのくらい比重がありますか?
- A.
- 上記のような出題・採点に関す質問にはお答えできません。ご了承ください。
- Q.
- 採点方法は?
- A.
- 上記のような出題・採点に関す質問にはお答えできません。ご了承ください。
- Q.
- ここ数年、紙立体は出ていませんが、もう紙立体の試験はなくなったのでしょうか?
- A.
- 上記のような出題・採点に関す質問にはお答えできません。ご了承ください。
- Q.
- 課題違反はどの程度点数に影響するのでしょうか?
- A.
- 上記のような出題・採点に関す質問にはお答えできません。ご了承ください。
- Q.
- 留学生ですが、日本語の科目はどれくらい点数をとれば良いのでしょうか?
- A.
- 上記のような出題・採点に関す質問にはお答えできません。ご了承ください。
- Q.
- 入試の情報開示としてABC評価が公表されるが、実際の点数でいうと何点区切りですか?
- A.
- 上記のような出題・採点に関す質問にはお答えできません。ご了承ください。
- Q.
- 違反道具を使っている場合、どう対処されるのですか?
- A.
- 監督者からの警告を受け、その後も無視して使い続けた場合、退場となります。その他の違反行為についても試験開始前に監督者からの注意事項がありますので必ず聞いて下さい。
- Q.
- 障害のある入学志願者に対して特別措置はありますか?
- A.
- 事前相談の制度があります。詳細は『入学者選抜要項』を参照してください。事前相談は、直前では対応できないことがありますので、日数の余裕をもってご相談ください。
- Q.
- 平成28年度入試よりデザイン科の一次選抜「鉛筆写生」が、「石膏像デッサン」と「構成デッサン」の選択制に変更になるのは、何を意図したものですか?
- A.
- デッサン(dessin)が語源的にデザイン(design)に近いといわれていることでも分かるように、3次元モチーフを2次元の一枚の画面に収めていくデッサンの技量は、マクロの視点から全体のコンポジションを考える洞察力と構成力、事物を客観的に見る観察力、 細部にこだわる表現力、 現場で起こる様々な制約を積極的に受け入れる適応力など、デザインの要点に大きく繋がります。一次実技検査を選択制にし、デッサン力の評価に幅を持たせることによって、これまで以上に幅広いデザイン資質をもつ人材を選考できると考えます。
- Q.
- 実技の使用道具の基準があいまいだと思うのですが?
- A.
- 平成25年度入試より、 一次の鉛筆写生の使用道具を、「鉛筆写生に必要な用具一式」とし使用道具の基準を広げることで、使用を注意される基準が試験室・監督官によって違うといった懸念に対処し、より公平・公正な試験を実現できるように配慮しました。今後も基準の徹底を図っていきます。
- Q.
- 試験室ごとに石膏像の汚れが違うことについてどう考えているのでしょうか?
- A.
- 石膏像に限らずモチーフの状態については、監督者が全試験室を見回って公平に実施できるよう確認しています。公平性を損なうと考えられるモチーフは交換を行い対処しております。
- Q.
- 一次試験の合格率を教えてください。
- A.
- 昨年度の一次試験は志願者816人、1次通過は229人でした。過去3年の平均1次通過率は29%です。