東京藝術大学 美術学部 デザイン科 Tokyo University of The Arts, Department of DESIGN

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入來先生による特別講演会「”描く脳”のはなし」が開講されます

2019-07-10

※ 本講演は学内向けとなります

芸術活動では、目で見たものを描き出し、イメージをふくらませて作品をつくり出します。実はその能力は、「ヒト」という生物のみが長い進化の過程で獲得した特別な力です。そして、例えば絵を描くときにヒトの脳内で何が起きているのか、どこの部位でどんなはたらきがなされているのかは、長いあいだ謎に包まれてきました。

第一線の脳科学者として活躍する入來篤史さんは、サルを用いた脳進化の分子遺伝学的メカニズム解析や、最新の脳波/生理物質解析/行動分析、ヒトの脳機能画像解析などさまざまな方法によって芸術の脳(知的高次認知機能の芸術行為に特徴的な部分)の秘密に迫ろうとしています。そして近年、その仕組みが徐々に明らかになり、同じくヒトだけが発達させた言語を司る脳のはたらきとの違いもより明確になったといいます。その上で入來さんは、芸術の脳こそが複雑化する世界をバランスよく生きるのに必要であり、「これからの地球を救う」(?!)とも語ります。

ちまたでは今、アート思考が注目されていますが、「なぜ芸術が大事なのか?」のヒントがそこにはありそうです。レクチャーでは、ヒトはいつ芸術脳を獲得したのか、芸術脳とは何か、芸術脳への期待などを語っていただきます。


デザインガレージ企画 特別講演会
【最先端の脳科学がひもとく「描く脳」のはなし】
脳科学者
国立研究開発法人理化学研究所 / 生命機能科学研究センター / 象徴概念発達研究チーム チームリーダー
入來篤史 先生

  • 開催日 2019年7月19日(金)
  • 開催時間 16:20〜18:30
  • 開催場所 東京藝術大学 美術学部 総合工房棟3F デザイン科 ゼミ室