台東区×GEIDAI デザインコラボレーション 「小粋を纏う」
2020-04-30
台東区の支援のもとに産業、大学、地域が連携する「台東区×GEIDAI デザインコラボレーション」をおこないました。
このプロジェクトでは、世界的に高い技術力と国内トップレベルの流通を持つ台東区の皮革産業と共創し、台東区ならではの新たな皮革製品や、地域の特色を活用した新しい皮革アイデアを提案しました。また皮革産業に携わる方々と語る場を作り、産業と教育の新しい関わりをつくることを目的にしています。
プロジェクトのテーマは「小粋を纏う」です。気取りすぎず、どことなく垢抜けている。普段はポケットやカバンに隠れている財布が、身に纏うように気軽に持ち運ぶものへと変化していくだろうという、学生たち自らがたてたコンセプトです。このテーマのもと、学生たちが想う今後の革のありかたや、財布の未来について制作・発表しました。
このプロジェクトが実施されたのは、消費税率が引上げられキャッシュレス決済が推進された2019年です。人々、特に若者のお金の持ち歩き方が大きく変化したタイミングだったと言えるかもしれません。そういったお財布業界の状況をはじめ、素材・製法などの技術的なことについてハンドバッグ協会のみなさまに伺えたことも、このプロジェクトを通じて得られた貴重な経験です。会社の見学会などを含め、現場のお話は普段の教育では学べえないもので、学生、教員にとって大変興味深いものでした。
このプロジェクトでは、最終的には5つのデザイン提案をおこないましたので、写真にて報告いたします。
プロジェクト担当教員
東京藝術大学美術学部デザイン科
- 長濱 雅彦 (教授)
- 山﨑 宣由 (准教授)
- 佐々木 里史 (非常勤講師)
- 町田 美菜穂 (教育研究助手)
プロジェクト参加学生
- 松元 悠馬
- 高田 ちさと
- 福岡 英輝
- 周 燕喃
- Jasmyne Koh